寝たきり

寝たきり

寝たきりに明確な定義はありません。しかしその状況に至る原因は衰弱や骨折、痴呆といった日常生活に支障のある症状から、やむを得ずして動くことのできない、横にならなければならないことになってしまいます。

衰弱(すいじゃく)

病気や老化によって、筋力の衰えや歩行速度の低下、活動量の低下、疲労の蓄積、体重が減ってしまうことを言います。
健全な生活を送れない場合、身体の不使用によってより弊害が強まってしまうため、生活環境の見直しや介護が必要となります。

骨折(こっせつ)

一般的には外力によって身体を構成する骨が変形、破壊を起こす外傷のことを言います。骨折はその状態により様々な分類がされますが、どれも痛みや腫れを引き起こすもので軽度のものでも行動に制限がかかるようになります。
治療には時間を要し、治療後も筋力の低下に見舞われるため、リハビリにも注意が必要になります。

痴呆(ちほう)

脳疾患による症状で、物忘れが多くなる記憶障害、言葉の出ない失語、上手く行動ができない失行、認識ができない失認、予定や計画を立てれなくなる実行機能の障害が挙げられます。
どの症状をとっても日常生活に支障をきたすものであり、完全に治すことも難しく、薬物療法とリハビリテーションによって症状を軽くしたり、進行を抑えていくようになります。

関節疾患(かんせつ しっかん)

身体を構成する骨は多くの関節によってつながれています。その関節が何らかの原因で異常をきたすと、動いた際に痛みが起き、日常生活にも支障がでます。
関節にある軟骨は自然治癒力も低く、放っておいても回復しづらいものです。
そのため関節疾患は、ひとりひとりに合わせた治療が重要で、症状を自覚した場合、早めに医師に診断してもらい、ケアを続けていかなければなりません。

心臓病(しんぞう びょう)

心臓疾患の総称で心疾患とも呼ばれます。心臓は重要性の高い臓器のため、症状も重篤になるケースが多いとされます。
心臓病には数多くの症状がありますが、主には胸痛や動悸といったものが挙げられ、重くなると一時的に行動ができなくこともあります。
運動に大きな制限がかかることも少なくないため、そのまま寝たきりになってしまう人もいますが、それから筋力の衰えやストレスによって別の症状が起きる可能性もありますので、適切な介助やコミュニケーションが必要です。